30年前の日本と世界

住民台帳で総背番号制

1995年3月1日、自治省行政局長の私的諮問機関である研究会が、住民基本台帳を基にして「すべての住民を対象にした統一的な番号制度を設ける」という中間報告をまとめた。一人ずつに生涯変わらない番号をつけ、氏名、住所、性別、生年月日の4項目を一元的に管理し、必要に応じて行政機関が利用できる仕組み。自治省はこの報告を受け、1998年度には導入したいとの方針を表明した。
◆いま◆
住民を一元管理する構想は、1980年代に税務当局が提案した「グリーンカード」以来、プライバシー保護の声にぶつかり、挫折が続いた。住民基本台帳を基にする構想は「住基ネット」につながったが、行政機関の利用が制限され、マイナンバー制度に置き換えられた。

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