1994年11月3日、アフリカ・ザイールの難民キャンプで日本の医療NGOが借り上げているトラックが難民に強奪され、置き去りにされた日本人医師ら3人を含む10人のスタッフは、近くで防疫活動中だった陸上自衛隊難民救援隊に救援を求めた。自衛隊の宿営地から自動小銃を持った22人が車両4台で緊急出動し、NGOスタッフを宿舎に送り届けた。自衛隊の難民キャンプへの緊急出動はこれが初めて。
◆いま◆
この事件から12年後の2016年、政府は海外の平和維持活動(PKO)に派遣する自衛隊の活動に「駆け付け警護」と「宿営地の共同防護」を加えた。現在、自衛隊は南スーダンに司令部要員を派遣している。