米国の博物館、「原爆展」を事実上の中止
1995年1月30日、米国立スミソニアン航空宇宙博物館を運営するスミソニアン協会は、5月に開催する予定だった「原爆展」について、「構想に根本的な誤りがあった」として事実上中止することを決めた。広島、長崎両市に貸し出しを依頼していた原爆資料も展示されなくなる。米退役軍人団体が「展示は軍国日本に同情的すぎる」と批判の声を上げ、原爆投下の正当性をめぐって論争が続いていた。大統領府の報道官は「クリントン大統領も協会の決定を支持している」と述べた、
◆いま◆
スミソニアン航空宇宙博物館は今年、展示の刷新期に合わせ、原爆投下後の広島と長崎の街を写した写真を新たに展示する計画を進めている。ただし遺品は展示されない。日本原水爆被害者団体協議会は24年12月、ノーベル平和賞を受賞した。