30年前の日本と世界

大江健三郎氏にノーベル文学賞

スウェーデンアカデミーは1994年10月13日、作家の大江健三郎氏がノーベル文学賞に決まったと発表した。授賞式は12月10日にストックホルムで行われる。賞金は700万クローネ(約9500万円)。日本人作家のノーベル文学賞受賞は1968年の川端康成氏に続いて2人目。日本人のノーベル賞受賞は、物理学の故湯川秀樹氏から数えて8人目だ。大江氏はイタリアのモンデッロ賞を受けるなど国際的な評価が急速に高まっていた。
◆いま◆
大江氏は授賞式で「あいまいな日本の私」と題して講演した。川端氏の受賞講演「美しい日本の私」を意識し、「現在の日本は、あいまいさ(ambiguous)の二極に引き裂かれている」と述べた。23年3月、老衰のため88歳で死去。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です