スチュワーデスのアルバイト採用を突然中止
1994年8月16日、日本航空は募集していたアルバイトのスチュワーデス採用試験を中止すると発表した。亀井静香運輸相が「安全上の問題がある」として撤回を求めたことに対応した。100人の採用枠にすでに2500人の応募があり、4日後に面接試験を予定していた。深刻な業績悪化に悩む航空業界ではアルバイト採用を人件費削減の柱と位置づけ、全日空と日本エアシステムも次年度にアルバイト採用を計画している。各社とも対応に苦慮している。
◆いま◆
日本航空は「安全訓練の徹底」などを打ち出して同年秋に採用試験を実施した。他社も契約社員制度を導入した。その後、給与体系などを見直し、現在は日航も全日空も客室乗務員を正社員として雇用している。